公共の交通ラクダ管理者 | NPO法人 公共の交通ラクダ(RACDA) - Part 14の記事

岡山市の地域公共交通網形成協議会の幹部会で、岡山市は再編よりもまずコロナ禍であえぐ、事業者支援を優先することを提示。
岡山市 バス路線の再編議論中断 運賃割引と適正化を先行実施へ:山陽新聞デジタル|さんデジ (sanyonews.jp)
まずは妥当な選択だろう。来年度予算でどういったメニューを持ち出すか。高齢者補助以外にも打ち出してほしいものだ。

佐野一昭さんに、RACDAのZoom会議で、続編をお話いただきました。2020-1201
アメリカでは公共交通セクター(TMAなど地域の交通計画組織)が交通情報を公開・コントロールしている。

オープンソースとして様々なツールも公開されていて、GTFSなどのオープンデータもその一つ
各セクターにはプログラムを書けるスタッフがいるようだ。
2020-1201アメリカのバス情報・佐野   Part3

2020-1011sano  アメリカのバス情報 Part1

2020-1025アメリカのバス情報  Part2

11/20 衆議院国土交通委員会で交通政策基本法等改正案が可決されました。昨今の水害等で被害を受けた鉄道存続などを国土強靱化の観点から検討されていた改正ですが、ここへきてコロナ対策も盛り込まれて、緊急に可決されました。我々ネットワークでもこの動きは察知し、複数の国会議員を通して働きかけをしてきましたが、提言書の5年以内にめざす綱目が先に実現したようにもなります。自民党部会で検討され、野党もきっちり乗って、このまま衆議院本会議で可決され参議院に送られ、今国会で可決されるでしょう。
しかし予算と仕組みづくりはこれからです。全国のネットワークの方々にはさらに、各地での展開をお願いします。全国492の自治体が交通事業者支援に乗り出しており、自治体も一定の理解は示しているものの、財源面からも限界があります。臨時交付金メニューのさらなる展開、事業者の情報公開、各市議会での議論展開など、各地での工夫をお願いします。

付帯決議書
交通政策及び国土強靱化に関する件
政府は、交通政策基本法及び強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法の一部を改正する法律の施行に当たり、次の諸点について適切な措置を講じ、その運用に万全を期すべきである。
一 公共交通の防災・減災、公共交通が被災した場合の早期の代替交通・手段の確保、地域経済の活性化や地域社会の維持及び発展のための基幹的な高速交通網の形成、地域内及び地域間の交流及び物資の流通の促進に資する国内交通網及び輸送に関する拠点の形成、運輸事業その他交通に関する事業の基盤の強化並びに人材の確保等に必要なハード・ソフト両面にわたる施策を講ずるための財政上の措置を講ずること。
二 交通が国民の日常生活及び社会生活の基盤であることに鑑み、新型コロナウイルス感染症の影響によりあらゆる交通需要が大幅に減少する状況においても国民の交通手段が確保されるよう、運輸事業に対する柔軟かつ機動的な支援等を行うこと。
三 人材確保が困難となっている自動車運転者等公共交通に従事する者の賃金及び労働条件の改善のための支援に努めるとともに、新型コロナウイルス感染症の影響により輸送需要が減少した事業者において雇用の維持が可能となるよう引き続き必要な施策を講じること。
四 経営が非常に厳しい地域の公共交通事業者の状況に鑑み、公共交通機関の利用促進を図り、地域公共交通網を維持及び確保するために更なる必要な施策を講じるとともに、地域公共交通の利便性及び安全性の向上についての事業者の取組を財政面も含め支援すること。また、科学的知見に基づいた安心感の醸成に向けて、事業者と連携した取組に努めること。

■交通政策基本法改正と国土強靱化について、11/20衆議院国土交通委員会通過の資料 (11/23補足)
2020-1120交通政策及び国土強靭会に関する決議
2020-1120交通基本法等改正案概要
2020-1120交通政策基本法等改正案要綱と法案
2020-1120交通政策基本法等改正案新旧対照表

岡山市の路面電車環状化を目指してRACDAが設立されて、10月1日で25周年を迎えます。今年は滝沢バスマップサミットが開催できませんが、昨年の岡山サミットでの出会いを継承し、昨年サミットの20代バスマッパー達による報告会をはじめ、コロナ禍後の社会も見据えた交通情報のありかたまで議論しました。参加者は北海道から沖縄まで約40名。動画と資料を公開します。

2020-1025 バスマップZoom会議動画 約3時間

ご挨拶  岡將男 会長 「RACDAの25年とバスマップ」

■若手20代のバスマップセッション

13:05 森屋一成   オフセット祭

13:15    不破泰成   バスマップとデザインソフトとスクリプト

13:25    神場雅史   バスマップのデザイン

13:35    あなぐら   Mapboxはいいぞ  API Reference | Mapbox GL JS | Mapbox

13:45    青木優汰   八千代市での悪戦苦闘

13:55    こめ     UnoMapのその後とこれから

14:05    TRANSPASS TRANSPASSについてと今後の展望

TRANSPASS  地図のページ  Twitter 

14:15    小林佑也   東海地方におけるシームレスなバスマップの取組み

■ベテランバスマッパーたちの奮闘

14:25    佐野一昭   アメリカのバス事情 路線図、スマホホアプリ、コロナ対応、地下鉄などの路線名

14:35    林博     NaviTabiのりのりマップでロゲイニング  NaviTabi LLC

14:45    田中隆一   松江市コミバスをグーグルマップで検索できるように!

14:55    伊藤浩之   名古屋・路線図ドットコム

■大いに語る、バス情報の未来

バスマップのDiscord「WeTRADiA」の招待リンク バスマップ若手の討論の場です

コロナ禍での全国の地域公共交通崩壊が現実のものになる中、我々全国路面電車ネットワークでは4月以来Zoom会議を35回開催し、学識者・市民・交通実務担当者から国会議員まで46人が自由に議論して、具体策と制度の提案を検討しました。今後提言を実装化するべく、国会・国土交通省、コロナ支援を行った多くの自治体への働きかけを開始します。11/16

2020-1115コロナ禍後の地域公共交通の方向性ver22・確定pff 10/6起草終了
2021-0621コロナ禍後の地域公共交通に向けた具体策と制度の提案[資料編]ver23 新着・修正
2021-0621_コロナ禍後の地域公共交通に向けた具体策と制度の提案・解説ver23   新着・修正

同・用語解説pdf  賛同団体・協力団体名簿10/27pdf  全国NWパワポ資料11/16pdf
岡山記者発表資料pdf 11/20発表

「地域公共交通支援求め提言書、市にRACDA」 新着 11/21  山陽新聞社提供

「路線バス網維持へ早期の公費負担を 岡山のNPO提案」 11/21記事 日本経済新聞
「地域公共交通支援求め提言書、市にRACDA」

全国路面電車ネットワーク

コロナ禍の影響で、かねてから危惧されていた地域公共交通の存続の危機が鮮明になった今日、大都市への極度な集中を是正し、地方分散の推進、出生率の増加、地域強靭化のためには、地域における良好な公共交通サービスを基礎とした安心して暮らせるライフスタイルの提供が必要。

- 公共交通の運賃収入は、大幅減収の見込み。高速バス・観光バスによる内部補填も、見込めず、各事業者はコストダウンから、減便・路線廃止を本格化。

- 公共交通は、医療、教育等とともに地域を支えるインフラ。通学生や免許返上した高齢者等の日常生活の足の「交通崩壊」は地域社会崩壊に。

- 観光の国内需要喚起にも地域公共交通は不可欠。

 

1.早期に実施すべき具体的方策

①小中高校生の通学時公共交通利用の公費負担による子育て支援(事業者の割引負担軽減)。

②バリアフリーに関する費用の全面的な公費負担化(医療・介護費の軽減)。

③公共交通のデジタル投資(オープンデータ、キャッシュレス化の運営コストを含む費用)の全面的な公費負担化(接触軽減と運転手の保護)

④公費助成による乗継(鉄道・バス・タクシー等)も含めた運賃軽減(需要喚起、MaaSの有効活用)

―  訪日外国人旅行者受入環境緊急対策予算等をグリーンリカバリー施策として活用

 

2.短期間で創設すべき制度の提案

①地域に必要であるが採算性が厳しい公共交通について、地方自治体が路線・運行計画を主体的に決定できる枠組とそのための人材育成の制度(国)

②上記を可能とする市町村の公共交通費用負担(予算規模はおおむね一般会計の1%程度)を想定した施策と、そのための財源措置(地方交付税等)。

③域内交通のサービス・運賃等の総合調整機能を有する組織の創設(交通連合等)

 

3.検討を開始し、5年以内に改正すべき制度

①地域公共交通の運営の領域分化と官民の責任分担の明確化

― 採算が確保できる商業サービスと、公共的に供給するサービスの切り分け。

― 公共サービスと見なす区域・路線については、公共サービス義務(PSO)と位置付け、自治体がサービスに責任を持ち、事業者がこれを受託等、契約で運行する形。

― 鉄道の上下分離は官民の機能分離とし、公共サービス義務(PSO)の下で積極活用。

②上記を実現する関連事業法の改正と充分な予算措置

― 交通政策基本法、地域公共交通活性化・再生法の趣旨を各事業法に反映。

以上

 

補足・提案の意図と背景

現況では、各交通事業者に対し、地方創生臨時交付金を活用した地方自治体による支援や、国主導のGOTOトラベルなどの支援策が実施されているものの、依然として支援を実施していない自治体もあり、利用者減の回復もなかなか進んでおらず、公共交通の危機は続いております。

そこで、「1.早期に実施すべき具体的方策」、「2.短期間で創設すべき制度の提案」、「3.検討を開始し、5年以内に改正すべき制度」の3つに分け、合計9項目を重点施策として提案することとしました。

この提案を新交通システム推進議員連盟および国土交通省をはじめとする各省庁、内閣、地方自治体や経済界などに働きかけていく予定です。まずはホームページで公開し、賛同団体を募る予定です。

全国路面電車ネットワーク運営委員長 NPO法人公共の交通ラクダ・岡山 会長  岡 將男

問い合せ先:okj165@poppy.ocn.ne.jp

■交通政策基本法改正と国土強靱化について、11/20衆議院国土交通委員会通過の資料 (11/23補足)
2020-1120交通政策及び国土強靭会に関する決議
2020-1120交通基本法等改正案概要
2020-1120交通政策基本法等改正案要綱と法案
2020-1120交通政策基本法等改正案新旧対照表

 

 

下記イベントの詳細は リンク から御覧下さい

くらしの足をみんなで考える全国フォーラム  10月11日(日)

10月11日(日)なんでも井戸端会議10:55~12:10  

「地域が見える、便利なのりものマップ教室」 RACDA担当

RACDA25周年記念 バスマップZoom会議     10月25日(日)13:00-15:00

「RACDAの25年とバスマップ」

■若手20代のバスマップセッション

■ベテランバスマッパーたちの奮闘

■大いに語る、バス情報の未来

■15:0016:00   家飲み懇親会・RACDA25周年記念思い出を語る

バスマップ関係  Zoom会議のご案内(RACDA)

みなさま、コロナ禍で移動が制限された中、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

さて岡山市の路面電車環状化を目指してRACDAが設立されて、10月1日で25周年を迎えます。

今年は滝沢バスマップサミットが開催できませんが、昨年の岡山サミットでの出会いを継承するため、10月11日のくらしの足全国フォーラム内の井戸端会議で、バスマップについての部屋を設けます。

全体の参加はホームページから申し込み下さい。また下記URLからも入れます。一応参加申し込み下さい。

さらに25日にはRACDA25周年として、昨年サミットの20代バスマッパー達による報告会をはじめ、コロナ禍後の社会も見据えた交通情報のありかたまで議論していきたいと思います。2時間の議論のあと、家飲み懇親会タイムも設けたいと思います。

 

 

RACDA25周年記念 バスマップZoom会議     10月25日(日)13:00-15:00

対象、RACDA会員、全国バスマップ関係者、参加自由 定員100名 無料

参加方法  以下のURLをコピーしてクリック、RACDAホームページのZoom会議ページにも掲載

 

トピック: RACDA25周年記念・バスマップZoom会議 2020年10月25日

Zoomミーティングに参加する RACDAホームページ「RACDA幹部会Zoom会議」に掲載します

https://us02web.zoom.us/j/84115155804?pwd=M0Y2bUE4MmUrRnRyMHZBREs5NW9Sdz

ミーティングID: 841 1515 5804

パスコード: 881824

市内番号を検索: https://us02web.zoom.us/u/kdxwqBun4H

 

ご挨拶  岡將男 会長 「RACDAの25年とバスマップ」

■若手20代のバスマップセッション

森屋一成       オフセット祭

不破泰成    バスマップとデザインソフトとスクリプ

神場雅史       バスマップのデザイン(仮)

あなぐら        Mapboxはいいぞ

青木優汰       八千代市での悪戦苦闘(仮)

こめ           UnoMapのその後とこれから

TRANSPASS TRANSPASSについてと今後の展望

小林佑也   東海地方におけるシームレスなバスマップの取組

■ベテランバスマッパーたちの奮闘

佐野一昭  アメリカのバス事情

林博    福井バスマップのチャレンジ、のりのりマップスタンプラリー(仮)

田中隆一  松江市コミバスをグーグルマップで検索できるように!

伊藤浩之  名古屋・路線図ドットコム(仮)

■大いに語る、バス情報の未来

■15:0016:00   家飲み懇親会・RACDA25周年記念思い出を語る

申し込みは、peatix申し込みページから 登録お願いします。

10月25日  「RACDA25周年記念 バスマップZoom会議」 参加   不参加

下記まで、メールいただきますよう、お願いします

okj165@poppy.ocn.ne.jp   090-3743-4778

氏名                    FAX 086-224-0537

Zoomシンポジウムのやり方、伊藤昌毅  (非常に参考になります、ホームページにURLあり)

https://note.com/niyalist/n/nfbea730cba0b?fbclid=IwAR3u8xlO-Lb01BgXyPN7TsMBdXeIxVZ17_sWrXNGHklIeMkzk6cr9DH9oKU

 

一方この状況下で、全国の電車バスなど公共交通は経営の危機に直面しており、我々全国路面電車ネットワークでは4月より毎週のRACDA定例会をZoom化して、全国の有志にお声がけして拡大して開催しています。9月までに25回開催し、合計40人ほどが公共交通支援制度の方向付けを議論しています。来たるべき臨時国会では、提言書の提出をめざして起草作業が進んでいます。ホームページに最新情報を掲載しております。検索 RACDA   https://racda-okayama.org/

———————————–以下は終了イベント———————————————-

くらしの足をみんなで考える全国フォーラム  10月11日(日)

https://zenkokuforum.jimdofree.com/ 参加申込

10月11日(日)なんでも井戸端会議10:55~12:10  

「地域が見える、便利なのりものマップ教室」 RACDA担当

電車バスから自転車まで、いつでも便利に安く移動したい! バスはルートも時間も値段も乗り方もわからない、高くて遅れてバス待ち環境も酷い!電車とバスの接続がさっぱり分らない。言ってても仕方が無いから、自分たちで地域のバス停全部を見て、バスマップを作りはじめた、各地の経験を紹介。さらにスマホやICカードも駆使する時代にどんな「のりものマップ」を作れるのか、20代の取り組みなど。マップの可能性について議論しましょう。初めての方も気楽にご参加下さい。

バスマップ初心者にもわかるダイジェスト

1岡將男(RACDA会長)    なぜバスマップ作ったか

2松原光也(福井ROBA)    阪神広域バスマップ作成の意義

3青木優汰(日本大学理工学部学生)バスマップの悪戦苦闘

4佐野一昭(バス停情報研究家) アメリカのバス情報案内

5神場雅史(路線図作家)    シームレス交通マップ、若手バスマッパー

6伊藤浩之(路線図ドットコム) バスマップ総括

意見交換

トピック: 地域が見える、便利なのりものマップ教室(くらしの足・井戸端会議)

「視聴ご希望の方はpeatixからお申し込みください https://zenkokuforum2020.peatix.com/

———————————————————————————————————————–

NPO法人公共の交通ラクダ

700-0823 岡山市北区丸の内1-1-15 会長メール okj165@poppy.ocn.ne.jp   090-3743-4778

交通崩壊を防げ  https://covid19transit.jp/

JCOMM特設ページ https://www.jcomm.or.jp/covid19/

全国路面電車ネットワーク(RACDA) www.racda-okayama.org/

 

RACDA25周年記念・バスマップZoom会議 2020年10月25日

13:00~15:00、その後懇親会

Zoomミーティングに参加する RACDAホームページ「RACDA幹部会Zoom会議」に掲載します

https://us02web.zoom.us/j/84115155804?pwd=M0Y2bUE4MmUrRnRyMHZBREs5NW9Sdz

ミーティングID: 841 1515 5804

パスコード: 881824

市内番号を検索: https://us02web.zoom.us/u/kdxwqBun4H

RACDAではコロナ禍で影響を受ける、JR西日本の中国地方の路線について、その存続の危機をどの程度か、公表資料により試算をしてみた。結果は衝撃的な地図が出てきた。数々の仮定に基づくとはいえ、多くの路線が存続の危機を迎える。影響が長引けば、必ず存続問題は起こると考え、それぞれの地域の関係者だけでなく、地域全ての人が考えるべきである。

またこの問題は鉄道だけでは無い。いま多くのバス会社も静かに、路線の減便・廃止・営業所の廃止を検討している。そろそろ様々な動きが水面下で起こっているはずだ、いまあるバス路線の半分は、来春には危機を迎えているはずだ。自治体の長、議員はまずこの事実に向き合い、市民に呼びかけ、国をも動かさなければならない。  RACDA 会長 岡將男

RACDA瓦版206号 リミットが迫る交通崩壊、その規模は

2020年8月現在のJR路線と20%旅客減少の場合の存続可能路線

毎週火曜日の晩には、全国路面電車ネットワーク会議をZoomで実施。毎回15-20名の参加。
昨晩の報告では、新潟交通が大幅減便を打ち出し、札幌市のロープーウェーなどが無料運行しているとか、ようやく始まった公共交通経営危機についての報道を検討。
先週の土木計画学会では、交通経営危機は影響は、短期シナリオより中期シナリオに近づいており、観光関係は長期シナリオに近いことが報告された。
我々の検討でも、観光バス、高速バス、新幹線の乗客減少はGo Toキャンペーンなどでは回復不能で、少なくとも2年は回復できないと見ている。当然その収益で赤字路線を維持していた、JR含めて多くの路線バス事業が存続の危機に直面している。
また路線バスも向こう半年位では70%まで回復できるかどうか分らない状況で、特に注目している地方の電車バス年間1兆円の運賃収入が最低3000億円減少する。事業者は当然当面の資金繰りも考えて、減便含めたコストカットを必死でやつているが、これは到底無理な話で、先週も書いたようにこのままだと1年後には全国のバス路線は半減しているはずだ。
既に全国で400以上の自治体で支援メニューが作られているが、恐らくまだ総額で200億円とかではないだろうか。
先週は広島県が臨時交付金を使って38億4500万円の支援を、9月県議会にはかると速報された。この位の規模が必要なのだろう。岡山県、岡山市、倉敷市も頑張っている方だが、臨時交付金も使って、増額していかないと、来春までにはほとんど経営破綻するだろう。
我々路面電車ネットワークで議論しているのは、今回の全国的な自治体の支援、臨時交付金分を含めて、その総額が3000億円程度になるには、何をどうするかだ。かつてから市町村は一般会計の1%程度を公共交通に振り向けるべきだと、再三ラクダ瓦版にも書いてきたが、最終的にはそこが目標だ。
今年1月には岡山市長との雑談で、1%論を話したのだが、岡山市の場合は一般会計が3400億ほどだから、34億円、市長は「そんなに出したら、他を大分削らないといけない」と話していた。
つまり自治体がそれだけ出せるように、交付金制度などを作っていくということになる。まずは大きな流れを作るためには、秋の臨時国会で総枠の議論が始まるように仕向けることだ。
またもう一つの課題は、事業者が経営内容について情報公開をすることだ。もはや路線維持には税金投入しかないのだから、その情報公開度、また自治体との関係性がポイントになる。全国各地を見ていると、必ずしも両者の関係は良くくないのだが、結局地域を支えている両者が膝つき合わせて対策を練るしかないだろう。我々はその先進事例を広く探して、広めていきたい。

岡山駅バス時刻表