RACDA20周年誌と思想

NPO法人公共交通のラクダ(RACDA)では、4/30の千足古墳オープン、今秋の造山古墳調査、来年以降の楯築遺跡給水塔撤去と調査など、吉備の古墳が注目される中、またコロナ下での屋外徒歩探訪ブームもふまえて、「こんなにたくさんある吉備の大型古墳」をまず体験していただくために、「吉備古墳図鑑第3版アクセス情報付」を発行。
吉備古墳めぐりのアクセス情報2022-1105古墳図鑑リストtx

■吉備古墳図鑑のコンセプト
全国から訪れる古墳・古代史ファンの知的好奇心を満たす古墳図鑑(1/5000平面図)備前・備後に分けて掲載。同縮尺で各地の古墳を表現することにより、様々な古墳時代研究の展開を促す基礎資料としても制作。既にホームページでは「紀ノ國版」も先行公開。既に140の掲載古墳全クリアーを目指す方々も出てきている。
■参考文献
「前方後円墳集成中国四国」山川出版社1991年、「吉備の古墳上・備前美作」吉備人出版2000年、「吉備の古墳・備中備後」吉備人出版2000年を基本に、各発掘調査報告書から墳形・規模を抜粋し、独自に色鉛筆で描く。

■編集方針
岡山県南のほぼ全ての前方後円墳・前方後方墳、主要弥生墳丘墓、20m以上の円墳方墳、140を収録

古墳主軸方向は「前方後円墳集成」を参考、近接した古墳は相互距離も縮尺に基づく
両宮山古墳、造山古墳など一部復元予想を加味して表現、消失古墳もできる限り復元
墳丘全長、後円部径、前方部幅、くびれ部幅、墳高を表示。一部推定には()で囲む
横穴式石室の開口部方向は赤色で表現、石室と羨道の合計長さを赤色で明示
主要河川の位置を表現、百間川も旭川旧河道として表現、高梁川旧分流も表現

■使用方法、古墳めぐりの注意点
Googleマップなどで古墳名を打ち込めば、大きめの古墳は検索可能。奈良女子大学の前方後円墳QGISデータも参考になる。古墳めぐりには、駐車場が十分でなく、またアクセス道が狭くて脱輪の危険性も高く、出来れば電車バスと徒歩、自転車の利用をお勧めする。QRコードから「資治通鑑日本語訳古墳時代対応」ページ内の「吉備の古墳探訪」の電車バスアクセスリストにリンク。雑木繁茂で到達困難かどうかも表示。なお古墳は私有地の場合も多く、また小さな山でも怪我や遭難の可能性もあり、長袖着用・登山靴使用・携帯電話持参がお勧め。健康増進とリフレッシュに最適。
■配布先・配布部数
【配 布 先】岡山市ももたろう観光センター(岡山駅)、造山古墳ビジターセンター、サンロード吉備路、禁酒会館など順次展開
【配布日時】4月20日より順次
【配布部数】3,000部、(既に1・2版8000枚は配布済み)
【サ イ ズ】A4 表裏カラー、厚手紙使用
【制作著作】岡將男

RACDAは1995年10月に路面電車環状化を目指して、岡山商工会議所の別働隊として設立され、2009年の法人化。

RACDAの提案「歩いて楽しいまちづくり・交通ラクダ運動」は全国ネットワークとなり、交通・環境・バリアフリー・まちづくり等約50団体が連携し、今年も第15回全国路面電車サミット2022長崎大会第19回全国バスマップサミット松江大会を開催しました。

さらに「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」では、国会新交通システム推進議連とも連携して、交通政策基本法などの制度財源整備にも関わってきました。この間富山ライトレールや今夏の宇都宮ライトレール開業、和歌山電鉄存続など、全国ネットワークの成果もあります。 

岡山でも県庁通りや西川緑道公園、岡山城後楽園周辺の歩行者空間整備がほぼ完成し、路面電車岡山駅前乗入もこの1/10着工、環状化も検討中です。
RACDAでは平成6年に岡山商工会議所がまとめた「人と緑の岡山都心Ikmスクエアー構想」の精神を継承した「クリーンモバイル都市・岡山をめざして」を2010年と2015年の2度発行しました。岡山市の中心市街地活性化は、地価の上昇、賑わい創設では一定の成果が出ていますが、周辺への波及が課題です。
今回コロナ後のJRを含めた公共交通の制度財源のあり方、中枢都市圏の再設計、さらに国のあり方まで、全国の専門家から学生までの有志50人が参加し、毎週のZoom会議141回(1月末現在)で徹底討論し、その成果を冊子「クリ―ンモバイル・岡山倉敷連星都市圏3」にまとめました。

関係各位におかれましては、会員向け冊子ではありますが、公共交通政策・まちづくりへのヒントも盛り沢山ですので、下記により頒布も致します。御協力、よろしくお願いいたします。

規格 A4カラー56p 1000部、2023年2月末を目処に発行予定

頒価 500円、郵送ご注文は2冊以上でお願いします(1冊どなたかに差し上げて下さい)

2冊1370円、3冊1870円、4冊2370円、5冊3020円

それ以上は冊数×500円+実費

問い合わせ先 NPO法人公共の交通ラクダ(RACDA)

〒700-0823 岡山市北区丸の内1-1-15禁酒会館3F
TEL FAX 086-224-0537  岡携帯 090-3743-4778  岡メール okj165@poppy.ocn.ne.jp

目次

第1章 ライトレール(LRT)と交通まちづくり
01 2023年宇都宮ライトレール開業
02 ライトレールの新展開へ、高岡の取り組み
03 全国の路面電車とライトレール(LRT)
04 世界で新設ライトレール(LRT)211都市 サンプル
05 MOMO導入と全国の低床ライトレール車輌
06 全国ライトレール(LRT)検討状況
07 RACDAの参加する全国大会とネットワーク活動

第2章岡山・倉敷ライトレール連星都市圏の交通まちづくり提案
08 UPCO歩いて楽しい都心と交通まちづくり
09 県庁通りトランジットモールはハレまち通りへ
10 岡山未来デザイン委員会、京橋朝市、ラクダなど市民運動の展開と全国波及
11 芸術創造劇場ハレノワと路面電車単線環状化
12 岡山城・後楽園、明治の番町線、昭和の市民会館
13 岡山の都心は再生成功!!!自然豊かな郊外拠点再生が課題
14 岡山市バス6方面再編案 路面電車延伸7案
15 故郷阿房列車からMOMOでワイン電車・ビアガー電へ サンプル
16 路面電車駅前乗入れと路面電車まつり
17 ライトレールで繋ぐまち、岡山・倉敷連星都市圏構想
18 瀬戸橋線JR西市駅からバスがあればもっと便利に!
19 30分に1本を割り込む危機!これからは綿密な対話が不可欠
20  バス路線が廃止されると 高校生が消え、人口消滅の危機
21  東備地区の人口と電車バスの関係、1日30便で人口増加か
22 西大寺・犬島・牛窓+日生プロジェクト
23 吉備古墳図鑑とバス交通 サンプル
関連記事 楯築遺跡 給水塔25年度以降撤去 倉敷市長 復元整備への議論で表明 新着 2023-0128 山陽新聞
関連記事    楯築遺跡の再生 古代吉備の栄光伝えねば 新着2023-0206 山陽新聞
24 吉備線LRTと交通概念図

第3章 RACDAのZoom会議と交通まちづくりの論点
25 コロナ禍による交通崩壊を防ぐための緊急アピール発信と地域公共交通のあり方を提言
26 コロナ禍後の地域公共交通に向けた具体策と制度の提案賛同団体のリスト
27   コロナ対応分析・評価(公的負担の分析)
28 地方鉄道のダイヤ利便性比較
29   鉄道のコストとサービス水準
30   持続可能な地域のためのモビリティ政策~「SUMP」から学ぶこと
32 熊本都市圏交通イノベーションを参考に
33 北海道新幹線並行在来線・余市―小樽間鉄道存続の秘策
34   鉄道150 年を振返り、鉄道を日本再生の牽引役にしたい
35  地方鉄道の活性化策はシンプル、高頻度化と多駅化
36  二次交通とMaaS
37  JR地方線のサービスレベル

第4章 交通データ整備と制度設計の方向
38 RACDAバスマップバラエティ
39 全国のバス停にベンチと屋根を、住民・企業が支えるバス停アダプト運動
40   なぜ地域公共交通計画に収支率改善を盛り込まなければならないか
バス国庫補助金実務と一体化した地域公共交通計画制度
43 完全な自動運転の条件、電車バスとの共存関係は
44 公共交通基礎データ全国整備の方向づけ
45   データ分析の事例と活用、人口・従業員・電車バス
46   日本の地域公共交通政策の分析―各地策定の地域公共交通計画から
47 岡山市無料デー全国波及・世界の無料都市
48 電車・バス・ももちゃり・タクシーを月1万円乗り放題
49 電車・バス、無料化で街を再起動!
50   学割定期による事業者減収について
51 おばあちゃんの喜ぶ電停、バリアフリー化
52 健幸都市の条件は高齢者電車バス無料
53 全国電停バリアフリー調査と方向性
54   公共交通の支援制度と交付税措置
55 公共交通の必要性を考えよう、自動車分担率を設定しよう
56  編集後記

銚子電鉄、株主が総会で廃線進言 煎餅販売を「本業に」2022-0630 朝日新聞

2003年、銚子電鉄の調子が悪いから、年間いくらまで税金いれてもいいか、講演してくれと、当時の市長(直前の岡山県副知事)に頼まれて、2回講演した。
費用便益分析を環境自治体会議にお願いしたが、補助金不正流用事件があって、財務諸表も頂いて分析。
電車の売上が1億でぬれ煎餅の売上が2億。
講演では、元々銚子観光鉄道として設立されていて、鉄道だけの採算を論じるのでなく、銚子の観光全体で支えるべきだが、当面の経営では、むしろぬれ煎餅の売上を拡大したほうが早いと話した。
それと、「社長変えたほうがいい」とも、こっそりアドバイス。当時は万葉線、富山港線、岐阜路面電車、和歌山電鉄の存続を並行して取り組んでいた時期。
合わせて自身の会社も、911でメインバンクが倒産して4000万も損したり、忙しかったが、それだけに食品と鉄道両方やってる会社の財務は、手にとるように分かったね。

その後、和歌山電鉄経営公募や、社長公募が相継ぐようになる。だが、社長変えただけでも、限界はあり、やはり地域のトップの意識と地域社会の練度が問われる。しかもなおかつ、国の支えは低すぎるし、制度は劣化している。

この2003年10月20日のRACDA会長・岡將男、講演でのレジメパワポから
銚子電鉄の社会的価値 平成13年度指標による分析では
全バス転換に対して2億円の得
全マイカー転換に対して4千万円の損
定期旅客の比率が低いという現実、一般的なTDM施策だけでは語れない
観光路線としてのシンボル性をどう見るか、犬吠崎のイメージに壊滅的打撃、これをいくらに見るか
存続への対策
年間2億円までなら地域が補助しても得
車に乗れない高齢者、若年者、旅行客も交通弱者として認識
市民に必要性を数字で訴える
銚子電鉄存続での雇用面も考慮、観光産業が受ける打撃も計算
市民がイベントなどで利用を啓発する
大学等への巡回バスの設定

銚子電鉄を市民が支えた歴史
銚子遊覧鉄道           大正2年
廃止してバス化          大正7年
銚子鉄道発足           大正11年
電化               大正14年
役員会で廃止決議、存続運動    昭和38年
変電所事故で運休1ヶ月      昭和40年
電鉄は市に経営移管を要請     昭和48年

「公共交通の存在こそユニバーサルデザイン」1   PP2021-0429UD1

「公共交通の存在こそユニバーサルデザイン」2   PP2021-0429UD2

2021-0429 岡將男
2022-0902地交研公共交通体力分析

県庁通り歩道拡幅 先行区間が完成 パン店がテラス営業スタート 2021-0410山陽新聞
1999年県庁通りトランジットモール実験を実施して以来、ようやく車線減少、歩行者空間整備が完成した。

A5県庁通りトランジットモール クリーンモバイル都市1の記事  2010 RACDA

下記イベントの詳細は リンク から御覧下さい

くらしの足をみんなで考える全国フォーラム  10月11日(日)

10月11日(日)なんでも井戸端会議10:55~12:10  

「地域が見える、便利なのりものマップ教室」 RACDA担当

RACDA25周年記念 バスマップZoom会議     10月25日(日)13:00-15:00

「RACDAの25年とバスマップ」

■若手20代のバスマップセッション

■ベテランバスマッパーたちの奮闘

■大いに語る、バス情報の未来

■15:0016:00   家飲み懇親会・RACDA25周年記念思い出を語る

「クリーンモバイル都市・岡山をめざして2」2015年 

RACDA市民講座公共 交通の必要性を考えよう  

RACDA20周年の歩み 年表

RACDA20周年の歩み 写真集

「世界」2002年8月号対談 岡將男・今尾恵介・土居靖範

2010年の岡山、1998年の新春夢語り 岡將男

2022-1016百鬼園故郷阿房列車24回 鉄道150年記念
岡山出身の作家内田百閒の生誕100年に因んで、24回の阿房列車を運行。「用事の無い旅」を具現化して、現代のグルメ列車の走りともなったとの評価が月刊サライなどでされている。
わざわざ回り道をしたり、国鉄の展望車を使い、古い客車を並べ、車内ではゲームやレトロファッションコンテストを楽しむ。
マイテ492は、松山、松江、尾道、宮島、大津に走らせ、EF58150は関東に遠征してお召し機関車ともプッシュプル
ゆうゆうサロンやフェスタも使い、晩年は213系やキハ58も使用。だが一番多いのは案外113系とか115系かも。

OHK秘蔵のアーカイブを振りかえってみた!【倉敷駅周辺】2022-0202OHK

震災避難者から「岡山県」が頼られる理由 西日本で最多「7割は関東地方から」 岐路に立つ民間支援のいま 2023-0304東京新聞 RACDAの京橋朝市ブースでは、自主避難者支援のおいでんせぇ岡山の活動を支援し、路面電車祭りでも毎年ブースを設けた。その過程で、ホット岡山もでき、「岡山現象」という言葉もできた。単なる避難にとどまらず、避難者を移住定住者としても受け入れ、一緒にまちづくりに参画するお手伝いをしたことになる。だが震災後12年、岐路に立たされてもいる。

RACDA創設時は、スカイスポーツの振興を目指して、岡南飛行場存続運動、活用運動を行ってきました。岡山高松間のホバークラフト就航運動も、設立のきっかけでした。

■笠岡地区農道飛行場あり方検討委員会答申書提出 2023-0213 RACDA岡將男

笠岡地区農道離着陸場あり方検討委員会の答申書を、委員長として、笠岡市長に手渡してきた。
昨年来3回の委員会で、市民の公園と位置づけ、飛行機を中心に多面的利用を行い、瀬戸内海の空の観光などにも活かし、子供達にも空に開かれた笠岡を誇りに思えるよう、官民の体制を整える、てな感じで、テレビインタビューにも答えた。KSBが来ていたな。
市長とは、グライダーの滑空比の話など、飛行機に触れ合える空間の存在価値を話した。
因みに岡山から笠岡に11時台は1本しかなく、面くらったな。山陽本線が毎時1本の時間があるなんて。岡山倉敷連星都市圏と今回のラクダ冊子で書いたのは、福山含めた都市圏論争を始めたいと思った。

■三菱の国産ジェット機が撤退に追い込まれた必然 政府も含めたビジネス感覚、当事者意識の欠如 2023-0214東洋経済
 我々岡山未来デザイン委員会が昭和61年に仕掛けた、岡南飛行場存続、その後130億円かけて小型機専用空港として生まれ変わった。その時、航空機産業の誘致も目指したのだが。その後日本国内のメーカーはB767の発注に関わるようになった。岡南飛行場にはホンダジェットやセスナの格納庫もあり、当初のビジネスジェット基地にするという目的は、一応達成されたものの、観光交通などの小型機市場はまだ育っていない。もう10年ほど前に、岡山空港にボーイングが進出したいと言っているが、岡山県が断ったとの噂を聞いた。日本の航空機産業の腰砕け具合は分っていたが、これは鉄道車両の分野やバス製造分野でも同様の現象がある。したたかな市場戦略と国の全面的な支援が無ければ、開発期間の30年を凌ぐことはできない。
30年前、LRT低床車輌をまずライセンス生産して、中国に売り込もうなどと、宇都宮大学の小池先生などと話した事があるが、そういう気概のある話しに、メーカーも国土交通省も反応しなかった。自動車産業への遠慮が、他のモビリィィ産業の足を奪ったように思える。
空飛ぶクルマ「2億円」は妥当か、はたまた法外か? 知られざる“購入リスク”と発表タイミングに迫る 2023-0414Merkmal
    そもそも車じゃあない、飛行機だから、安全性確保には地上とは桁違いの費用がかかるものだ。まして翼の内飛行機は、無人機のドローンならいざしらず、人を乗せるとなると話は違う。自衛隊のヘリの墜落事故の原因は、ローターなど機械関係の突発事故が最も考えられるが、ヘリは整備が大変で、整備士が2人も乗っているたは、その証拠みたいなものだ。「空飛ぶクルマ」はバランスを崩したらストンと落ちるはず。そのため、この機体ではプロペラが沢山付いている。つまり1-2のプロペラが止まっても、バランスを崩さない為だろう。
江戸時代に空を飛んだ? 伝説の男「鳥人幸吉」をご存じか 2023-0127 Merkmal
大分空港と大分市を結ホーバークラフト旅客ターミナル起工式  2022-1013 朝日新聞
■福井空港の活性化目指し団体設立 小型機を利活用 2022-0823朝日新聞
■日本も飛行OKに 軽量スポーツ機「LSA」の課題 国の通達ほぼ形だけ? “後進国”抜け出せず 2022-0811乗りものニュース

 


岡山駅バス時刻表