今回の瀬戸芸期間の犬島アクセス
西大寺・西宝伝直通バス 運行の両備バスのページ
岡山駅から西大寺駅までは昼間も30分に1本の電車が維持され、JRの速達性が遺憾なく発揮されていて、18分ほどです。ほとんどの所からはJR便で西大寺に出てから、バス乗り換えが早い。
第1便 岡山駅9:54→10:12西大寺10:20→10:45西宝伝11:00→11:10犬島
第2便 岡山駅11:53→12:13西大寺12:20→12:45西宝伝13:00→13:10犬島
この便は、瀬戸芸・岡山デスティネーションキャンペーン・岡山芸術交流期間中は毎日2便運行
デマンド予約型運行の形式を取るが、60人乗りの大型バスを使用するので、ほぼ積み残しはないだろう。続行運転もあるだろう。従来と同じスタイルでの犬島アクセスが可能。
11/30までのイベント期間外も第1便のみはジャンボタクシーで運行される
ただ、岡山市中区・東区の方々は、両備バス西大寺線に乗って、西大寺バスセンターから乗り換えるのが便利。
西大寺おもてなし事業のチラシ
岡山駅・西宝伝直行便(両備バス)
岡山駅からの直行便は、1便 9:52 と2便 11:52 があり、天満屋バスステーションにも止まるので、岡山市南区の方などは天満屋からが便利。
直行便の1便は期間中毎日、2便は土日祝運行。期間外も1便は土日運行、ただしいずれも美術館休館日は運行しない。
瀬戸芸関係の直島・豊島・犬島に行く航路やバスは、それぞれの島の美術館休館日は運行しない事が多いので、美術館や船会社。バス会社のカレンダーを調べておいて、間違わないようにして欲しい。スペースの関係で、備讃瀬戸アクセスマップにはすべて掲載できないので、QRコードを掲載してある。
京橋クルーズ
今回も岡山市中心の京橋が土日休日には、犬島直行の船が運航される。9:40京橋発で65分。この船は今回そのあと二往復は豊島唐櫃港に運行され、従来からある四国汽船の直島便の3往復は西の家浦港に入ることから、豊島美術館により近いルートが確保される。豊島観光の幅が広がる。犬島からの帰りは、16:00発の1便で、17:05に京橋着。なお、おかやまデスティネーションキャンペーン中には、犬島・牛窓間の運行を計画されており、マスキングテープ観光が出来るようだ。
四国汽船の直島・豊島からのアクセス
直島観光では必ずお世話になる四国汽船は、2016年以来一日3便をずっと運航している。
小豆島急行フェリーの土庄便
今回も小豆島・土庄港から犬島への臨時便が3往復運行される。
犬島へのバス便再開の経緯
2022年3月31日をもって、両備バスの西大寺宝伝線が廃止されました。RACDAでは4年前の両備バス無改札スト以来、この路線を含めた東備地区の路線バスが危機的状況にあるのを鑑み、前回瀬戸芸時のアクセスマップでは、西大寺から邑久・牛窓方面への電車バス全便を掲載した時刻表に衣替えすると同時に、様々関係者に提案をさせていただきました。
しかし今回はコロナ下で全国の公共交通事業者は「交通崩壊」を起こしている状況であり、いわばJRの新幹線含めて、公共交通の運行は「ジャブジャブお金をバラマイテ走っている」状態です。現行法制度は、独立採算を基本とした民営主体の制度になっており、柔軟な対応が出来ていません。また予算的にも公共交通を社会インフラとして支えるものにはなっていません
そういう中で、今回廃止の宝伝線は一日4便ほどでしたが、瀬戸芸開催時には威力を発揮しており、また西大寺からの便の上、多客時には岡山駅直通便も運行されていました。しかし一昨年の年間収入は200万ほどで、650万円赤字とのことでした。路線廃止では地元は存続意向を示さず、岡山市はデマンド交通を検討するとのことで、瀬戸芸開催にもかかわらず、犬島精錬所美術館への足は全く確保されない恐れがありました。
そこでRACDAでは発足早々の「西大寺活性化協議会」に、まずは瀬戸芸期間の臨時バス運行を呼びかけました。昭和42年に岡山市に合併された西大寺市には観光協会も無く、地元のまちづくりの意志を示す場が無く、それを打開するために、裸祭りの観音院や映画ロケ地で有名な五福座通りの活性化などを目指して、岡山商工会議所などが中心となって、昨年秋、西大寺活性化協議会が結成されました。
一方、犬島は岡山市唯一の離島として、住民は60人、実は半減しており、若い人は西大寺に出ていました。犬島が瀬戸芸の会場になったのも、精錬所の廃墟を生き返らせたいとの思いからのもので、漸く移住者も入り始めたところでした。しかし地元西大寺などでの美術館の認知度は低く、人口減少が激しいので、吉井川東側の4小学校と中学1校が統合されて山南統合校が4月1日に発足しました。
ところがそのスクールバスには5年で1億8700万円が投じられます。また犬島では光ケーブルが無く、Wi-Fiが使えないことから、岡山市が1億2300万円、福武財団が1億2300万円、NTTが1億400万円の合計3億5000万円かけて、なんと4月1日に整備され、瀬戸芸観光客が犬島でWi-Fiを使えるようになったのです。予算の出所が違えばお金は出る物ですが、バスが無くなればやがて地域の活力は失われます。なんというタイミングの悪さでしょうか。
そこで地元市議や美術館関係者も加わって、西大寺活性化協議会の場で、犬島アクセスの西大寺からのバス運航が議論され、岡山市交通政策課もデマンドバスの仕組みによる運行を提案、入札も行われて、とりあえず11月30日までの運行が計画されました。観光予算を使うことから、今回は西大寺バスセンター・西大寺駅から西宝伝直行となりましたが、帰り便については観音院入口で下車可能となっており、観音院・五福座の異次元空間を楽しむことが出来ます。おもてなし事業で、色々割引なども実施されます。
詳しくは西大寺活性化協議会のホームページを御覧下さい。